FXの変動を予測する分析方法

FXでチャートの変動を予測分析する方法には「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の2通りの方法があります。
この2つの分析方法は、双方まったく違っていますので、その違いについてご説明します。

1.テクニカル分析について

過去のチャートの動きを元に、インジケーターなどのツールを使用して、チャートの今後の動きを予測する分析方法です。

テクニカル分析で使われるインジケーターも数多くあり、代表的なものが、移動平均線やトレンドライン・MACDや、ボリンジャーバンドなどの分析方法などの「トレンド系」と、RSIやストキャスティクス・DMI・ADXなど「オシレーター系」の2通りの指標を表示して分析する方法があります。
MT4などには標準で装備されています。

テクニカル分析




2.ファンダメンタル分析について

ファンダメンタル分析とは、世界各国の経済状況や政治状況の情報や、各国の要人の発言などを分析して、その国の雇用や経済状況から、買われる通貨なのか、売られる通貨なのかを判断し予測していく方法です。

ファンダメンタル分析は専門的な知識も必要になってきますので、初心者の方であれば、各FX業者の提供するテクニカル分析にて始めるのもよいと思います。

ファンダメンタル分析




テクニカル分析で予測する方法

ろうそく足で予測

ろうそく足での予測の仕方では、3つ見方を理解してください。

① 四本値
② 陽線と陰線
③ ヒゲ
① 四本値は、4つの価格の事で、図のように始値(はじめね)終値(おわりね)高値(たかね)安値(やすね)となります。

〇始値は、一定期間中の最初に取引された値です。
〇終値は、一定期間中の最後に取引された値です。
〇高値は、一定期間中の最も高く取引された値です。
〇安値は、一定期間中の最も安く取引された値です。
ろうそく足説明
②陽線と陰線
〇始値よりも終値が高いものを陽線と言います。
〇始値よりも終値が低いものを陰線と言います。

③ヒゲ(上ヒゲ・下ヒゲ)
〇下ヒゲが長いときは、その時間帯の一時的な最安値で、逆に上ヒゲが長いときは、
の時間帯の一時的な高値を示しています。

ヒゲが長い方向へ抵抗が大きく、下ヒゲが長い場合には、その後に上昇をすることが
多い。

上ヒゲが長いときは、その後下降する場合が多い。
(ヒゲが伸びた瞬間に決済など)

ろうそく足説明




ろうそく足のヒゲでトレンドラインを引いて未来を予測する

下記はMT4のUSDJPY(ドル円)M5(5分足)の画像です。

中央の枠で囲った部分を拡大します。

チャートろうそく足

ろうそく足が見えてきました。

ろうそく足

更に、中央部分を拡大して、見やすいように背景を白にします。

ろうそく足
ろうそく足
突出したヒゲの部分をラインでつないでみます。
トレンドラインが引けました。
トレンドラインを越えたところから上昇しているのがわかります。

トレンドラインを引くコツは、一度チャートを拡大して、ヒゲの部分がわかりやすくなるようにすれば、簡単です。

前述した、ヒゲの長いロウソクが出た後に、トレンドが下降から上昇に転換しています。
最初に戻ると、以下の図のようになります。
トレンドライン
トレンドラインを引けば、その後のチャートの動きを予測できます。




移動平均線で予測や分析をする

移動平均線
上記の図は、EUR/USDのチャートH1に、200日の赤の移動平均線を表示してみました。
赤の移動平均線を下から上に抜ける場合と、上から下に抜ける場合などで、今後の予測ができます。
更に、75日の青の移動平均線を表示してみます
移動平均線
赤の移動平均線だけでは予測しにくい部分が有りましたが、更に動きがわかりやすくなっています。
移動平均線を下から上に抜けることを「ゴールデンクロス」と言い、逆に上から下に抜けることを、「デッドクロス」と言います。

予測と分析まとめ

上記で、代表的な予測分析で使われる方法2点をご紹介しましたが、別途にも色々なインジケーターツールが有りますので、ご利用ください。
また、予測や分析についても、瞬間的な「だまし」などに注意しながら、短期のチャートや長期のチャートなどを見て、予測や分析をすることを、おすすめします。

 
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