FXの注文方法には様々な種類があります。
効率的に利益を出すためには、それぞれの注文方法を上手に使い分けなければなりません。
とはいえ、注文方法の種類や特徴を知っておかなければ、その時の状況に合わせて使いこなすことはできませんよね。
そこでこの記事では、FXの代表的な注文方法の特徴や、メリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
FXの注文方法にはどんな種類がある?
では早速、FXの代表的な注文方法について詳しく見ていきましょう。
成行注文
成行注文というのは、文字通りその時の価格で注文する方法です。
「今すぐ買いたい!」
「今すぐ売りたい!」
という時にすぐ注文を行うことができますので、初心者でも実践しやすいと言えます。
また、細かい設定なども必要ありませんので、これからFXを始める方は、ひとまず成行注文でエントリーしてみましょう。
指値注文
指値注文というのは、自分が指定した金額で注文する方法です。
例えば、
「今よりもう少し下がったら買いたいな」
という場合に、指値注文を入れておくことによって、希望する価格になったと同時に決済を行ってくれます。
指値注文を上手に活用することによって、チャートを見られる時間が限られていたとしても、効率的に利益を狙えるようになるのです。
逆指値注文
逆指値注文というのは、指値注文同様、指定した金額で注文する方法のことです。
ただ、指値注文とは違い、相場が自分の予想と大きくかけ離れてしまった時のための「ストップ注文」として使用します。
例えば、1ドル100円の時にエントリーを行ったとしましょう。
この時に、1ドル95円になったら自動的に決済するという逆指値注文を入れておくことによって、損失をコントロールできるようになるのです。
OCO注文
OCO注文というのは、
・利確
・損切り
の注文を同時に行い、どちらかの成約が決まった段階で、片方の注文がキャンセルになるという方法です。
1ドル100円の時にエントリーしていた場合、
・105円になったら利確
・95円になったら損切り
という設定をしておくことによって、利益と損失の最大幅を決められるようになりますので、初心者でも安心して挑戦できます。
IFD注文
IFD注文というのは、
・買い注文
・売り注文
を同時に指定できる注文方法です。
IFD注文を活用することによって、
「1ドル100円の時に買って、105円になったら売る」
という注文を自動で行えるようになりますので、チャートを見る時間が無いという方でも効率的にトレードできるようになります。
ただし、OCO注文のように2つの決済タイミングを同時に指定することができませんので注意が必要です。
IFO注文
IFO注文というのは、先ほど紹介した、
・IFD注文
・OCO注文
を組み合わせた注文方法です。
もっと簡単に言えば、
・新規注文
・利確注文
・損切り注文
を全て行える注文方法のことを指します。
この方法を活用することによって、トレード効率を一気に高められるようになりますし、リスクもコントロールできるようになりますので、
「隙間時間を活用して効率的にトレードしたい」
と考えている方に最適です。
トレール注文
トレール注文というのは、指定した値幅を保ちながら、
・高値
・安値
を更新するたびに損切りレートを変動させる注文方法のことです。
この注文方法を活用することによって、自動売買のようなトレードが可能になりますので、効率的に利益を狙いたいと考えている方に最適と言えます。
ストリーミング注文
FXで利益を上げるためには、約定力が重要になってきます。
約定力というのは、自分の希望通りに注文を完了させる能力のことです。
この能力は業者によって大きく異なり、約定力が低い業者を使ってしまうと、約定が大きくずれ込んでしまう「スリッページ」が起こりやすくなります。
そんな時に便利なのが、ストリーミング注文です。
ストリーミング注文というのは、自分が許容できるスリッページの範囲を指定できる注文方法です。
この方法を活用することによって、不本意な約定による損失を防げるようになります。
リバース注文
リバース注文というのは、保有しているポジションを売りから買い、買いから売りに変更する注文方法です。
持っているポジションをそのままひっくり返すため「ドテン注文」と呼ばれることもあります。
例えば、1万通貨のポジションを保有している時に、2万通貨の売り注文をすることによって、持っている1万通貨を決済すると同時に、1万通貨の売りポジションを保有できます。
ただ、この注文方法は比較的上級者向けとなり、初心者が安易に繰り返すと買いと売り両方で損失を出してしまうことになりますので注意が必要です。
まとめ
FXの注文方法には様々な種類があり、それぞれで特徴やメリット、デメリット、難易度が大きく異なります。
初心者向けの注文方法もあれば、上級者向けの注文方法もありますので、今回紹介したことを参考にしながら、自分に合った注文方法、あるいはその時の値動きに合った注文方法を試してみてください。