FXのスリッページについて気になっている方はたくさんいるでしょう。
スリッページが起こると、想定外の損失が出たり、利益が思うように伸びなくなってしまったりしますので、正しい知識を身につけて回避していかなければなりません。
そこでこの記事では、スリッページとは一体何か、回避するためにはどうすればいいのかということについて詳しく解説していきます。
FXのスリッページとは?
FXのスリッページというのは、注文時の価格と約定した時の価格がずれることを指します。
例えば、
「ドル円が130円の時に買い注文をしたのに、約定金額が130.050円だった」
というようなケースです。
スリッページによって損失を出してしまったというトレーダーも数多く存在しているため、正しい知識を身につけて対策していかなければなりません。
スリッページはなぜ発生する?
では次に、スリッページが発生する原因について詳しく見ていきましょう。
タイムラグ
タイムラグが原因でスリッページが発生することもあります。
特に相場が荒れている時などは、約定までに時間がかかってしまうケースが多く、最終的な価格がずれやすくなるのです。
板が薄い
FXにも、株式同様「注文板」が存在しています。
流動性が高い通貨ペアなどは、常に多くの買い注文と売り注文が入っていますので、スムーズに約定します。
一方、閑散相場になると、買い注文と売り注文が減り、板が薄い状態になるのです。
こうなってしまうと、需要と供給が一致しなくなり、約定までにタイムラグが発生しやすくなります。
回避するためにはどうすればいいの?
では次に、スリッページを回避するためのコツについて詳しく見ていきましょう。
業者選びを慎重に行う
スリッページを回避するためには、約定力が高い業者を選ぶことが大切です。
このような業者を選ぶことによって、狙った通りの価格で約定させられるようになりますので、スムーズなトレードが行えます。
約定力だけで言えば、国内業者よりも海外業者の方が高い傾向にありますので、
「スムーズに注文を行いたい」
と考えている方は、是非海外FXを活用してみてください。
海外FXで特におすすめなのは、
・GEMFOREX
・XMTrading
上記2社です。
それぞれの業者については、こちらの記事で詳しく解説していますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
指値注文をうまく活用する
指値注文をうまく活用するのも1つの方法です。
指値注文は、原則指定したレートでの約定となりますので、基本的にはスリッページが起こりません。
ただし、自分の希望した価格で売買を行うことができますが、希望した価格に到達しなかった場合は約定せず、チャンスを逃してしまうこともありますので注意しましょう。
許容値を設定する
FX業者の中には、あらかじめ許容スリッページ幅を設定できるところがあります。
このような業者を活用することによって、自分が想定している範囲内でのスリッページしか起こらなくなりますので、想定外の損失が出たり、戦略が大きく狂ってしまったりというようなトラブルも防げるようになるのです。
取引タイミングを考える
相場が大きく変動するタイミングでは、スリッページが起こりやすくなります。
例えば、
・要人発言があった時
・雇用統計が発表されたとき
などです。
イメージ通りのトレードを行いたいと考えている方は、このようなタイミングを避けてエントリーしていきましょう。
大きすぎる注文はできるだけ出さない
FXに慣れてきたり、コツを掴んできたりすると、大きな注文を出したくなります。
中には、
・100万通貨
・1000万通貨
などで注文を行う方もいるのですが、注文量が多くなると滑りやすくなります。
どうしても大きな注文を出したい時は、一度に注文するのではなく、2回あるいは3回に分けて注文するようにしましょう。
滑ることを考慮してトレードを行う
スリッページを回避する方法やコツはたくさんありますが、全てを実践したとしても、スリッページが起こる可能性を0にすることはできません。
つまり、FXにはスリッページが付き物だということです。
その度にイライラしたり、落ち込んでいたりするとメンタルが持ちません。
本格的にFXに挑戦していきたいと考えている方は、あらかじめスリッページを考慮したうえでトレードを行うようにしましょう。
まとめ
スリッページというのは、注文時の価格と約定時の価格にずれが生じることを指します。
中には、
「ちょっとくらい大したことない」
と考える方もいますが、スリッページによって思わぬ損失が出たり、利益が圧迫されてしまったりするケースもあるのです。
スリッページを回避しながらスムーズにトレードを行いたいと考えている方は、今回紹介したことを参考にしながら、慎重にトレードを行っていきましょう。
ただし、全てのコツを実践したとしても、100%スリッページを防げるわけではありませんので、
「多少は仕方がない」
という考えを持ちながらトレードすることをおすすめします。