FX初心者の中には、
「とりあえずデモトレードで練習してみたいな」
と考えている方もいるでしょう。
ただ、安易な気持ちでデモトレードに挑戦するのはあまりおすすめできません。
この記事では、FX初心者がデモトレードを行うメリットやデメリット、注意点について詳しく解説していきます。
FXのデモトレードにはどんなメリットがある?
では早速、FXのデモトレードが持つメリットについて、詳しく見ていきましょう。
資金をかけずにトレード体験ができる
デモトレードは、リアルマネーではなく、仮想資金を使ってトレードを行います。
そのため、万が一大きな損失を出してしまったとしても、経済的なダメージを負わずに済むのです。
これが、FXにおけるデモトレード最大のメリットと言えるでしょう。
トレードの勉強ができる
トレードスキルを磨くためには、何度もトレードを繰り返して経験を積み上げる必要があります。
ただ、自分の大事なお金を使ってトレードする場合、
・焦り
・不安
・イライラ
が勝ってしまうこともあり、効率的に経験を積めなくなってしまうケースもあるのです。
デモトレードを活用することによって、冷静な状態をキープしながらトレードの勉強ができるようになります。
失敗を恐れずに練習できる
先ほども解説したように、デモトレードを活用することによって、自己資金を失うリスクが0になります。
そのため、様々なトレード方法を試しながら、利益を最大化する方法や、自分に合ったトレード手法などを探せるようになるのです。
実際のトレードでも実験を行うことはできますが、失敗をすれば自己資金が減りますので、安易に挑戦できませんよね。
デモトレードであれば、思いついたことをすぐトレードに反映させられますので、トレードの精度を高めたいと考えている方には最適と言えるでしょう。
ツールの使い方を学べる
FXを始める際は、ツールの使い方についても学習する必要があります。
デモトレードを行うことによって、お金をかけずにツールの使用方法や搭載されている機能の種類などを把握できますので、本番でもスムーズにトレードが行えるようになるのです。
FXのデモトレードにはデメリットもあるって本当?
では次に、FXのデモトレードに隠されたデメリットについて詳しく見ていきましょう。
緊張感のないトレードになる
デモトレード最大のメリットは、お金をかけずにトレード体験ができるということです。
ただ、このメリットが時としてデメリットに変わってしまうこともあります。
デモトレードはお金がかかっていませんので、どうしても緊張感のないトレードになってしまいます。
この感覚で本番に移行した場合、思わぬ損失を食らってしまい、再起不能な状態に陥る可能性が高くなるのです。
損失を出すという経験ができない
FXにおいて、100発100中というのは不可能です。
勝つ時もあれば負ける時もあります。
勝ち負けを繰り返しながら、少しずつ利益を伸ばしていくのがFXなのですが、デモトレードの場合は損失を出すという経験ができません。
もっと正確に言うと、損失を出した時のダメージを経験することができないのです。
この状態で本番に移行してしまうと、ちょっとした含み損で心に大きなダメージを受けてしまい、挫折に繋がるケースもあります。
資金管理スキルが向上しない
FXにおいては、資金管理がとても重要になります。
ただ、デモトレードばかりを行っていると、資金管理という概念そのものが抜け落ちてしまうため、ギャンブルトレードになってしまう可能性が高くなるのです。
FXで利益を上げるために重要な、
・資金量に対する損失の割合
・ポジションサイズ
・レバレッジ
・口座に入れるべき金額
などは、実際の経験からしか学ぶことができませんので注意しましょう。
実際に利益にはならない
FXのデモトレードでいくら利益を出したとしても、実際の利益にはなりません。
そもそも仮想資金を使ってトレードをしていますので、自分の口座に利益が振り込まれることはないのです。
そのため、
「できるだけ早くトレードを開始して、利益を確保したい」
と考えている方にはあまりおすすめできません。
FX初心者がデモトレードを行う時の注意点
FX初心者がデモトレードを行う際は、
・何を学びたいのか
・いつまでデモトレードを行うのか
をしっかりと決めたうえで挑戦することをおすすめします。
また、自分の頭の中でリアルトレードを想像し、ポケットマネーを使ってトレードしている意識を持ちながら、1回1回のトレードを慎重に行うようにしましょう。
まとめ
FXのデモトレードには、いくつかのメリットも存在していますが、それと同じくらいのデメリットもあります。
メリットやデメリットを正しく理解したうえでデモトレードに挑戦しないと、FXの知識やスキルをいつまで経っても向上させられなくなりますので注意が必要です。
「どうしてもデモトレードで練習したい」
そう考えている方は、目的をはっきりさせた上で、本番をイメージしながら行うようにしましょう。